竹取物語ってこんな話なん?
最近で一番ハマった漫画は「かぐや様は告らせたい」の宮本です。
このかぐや様の登場人物のモチーフになっているのが竹取物語なんですよね。図書館で現代訳された竹取物語を見つけたので読んでみることにしました。
この本です。
「いまは昔、竹取の翁というものありけり...」で始まる話です。多分、義務教育の時に導入のみした記憶があります。
さぁ、読んでみました。
意外と面白い。
昔の話なんて、クソつまらんやろ。ぐらいにしか思っていなかったので反省しましたね。
かぐや姫は竹から生まれて、月に帰ったんだよねーっていうぐらいの浅い知識だったのですが、面白いのはその間だったって感じですね。それと、かぐや姫が想像以上に気が強いと思いましたね。
内容はこんな感じです。
かぐや姫の美貌に魅了され5人の男に求婚されるのですが、無理難題を押し付けるのです。そして、まぁ見つからない見つかった、本物偽物に関わらずその5人の人は酷い目に合います。
この5人が失恋した時のオチとして出てくる韻を踏んだような語源的な話が出てくるのも面白いんですよね。
一つの例をギュッとまとめて伝えますね。
子安貝というのを持ってくるように頼まれた一人の男がいたのですが、頑張って手に入れたと思ったものは違うもの。せっかく貝を取るように頑張ったのに思い通りに貝が取れなかった。「貝がない」が「甲斐がない」と言うようになりました。とか、センスありありやん。って思いました。
そして、かぐや姫のキャラが意外と強めなんですよね。かぐや姫は5人に対して一貫して「はぁ、アホやな」とか「まぁ、ごめんなさいね。うふふ」みたいなリアクションをしてる印象でした。とにかく「美人は性格悪い」の走りなんじゃないかと思うくらいでしたね。
そんな、かぐや姫も月に帰ります。私はただただ帰っただけかと思っていたのですが、ここで現れるのがダークホースの帝です。帝とは月に帰る前に出会います。
今まで、性格悪いの感じのかぐや姫が急にしおらしくなります。結局、帝の求婚は断るのですが、月に帰る時に残した歌の中で「あなたへの想いが胸に充ちてきています」と歌うんですよ。
両思いやん!
ってなるんですけど、まぁ月に帰っちゃうんですよ。その時に手紙と一緒に不死の薬も置くのですが、それを帝は「あなたに二度と会えないのに、不死の薬なんて役に立たない」と歌って薬を焼いてしまうのです。
今までは、おじいさんとおばあさんに大切な育てられたかぐや姫は月に帰って悲しい!ってお話だと思っていたのに、まさかその間にこんな恋愛話があるとは思ってなかったです。
意外な発見ですね。
この訳をされてるのが、 森見登美彦さんでどっかで見たことある人だな。絶対、なんかの本読んだことあるって思ったら「夜は短し歩けよ乙女」の作者でした。この話も50ページほどです読み終わるので意外とサラッと読めてしまいます。
あと、昔の歌ってなんか魅力あるんか?と思っていた私ですが、歌もいいなぁと感じれました。
他の作品も時間があれば読みたいと思います。
気になった人も、ぜひ読んでみてくださいね。