『キャロリング』
3冊目は私が本好きになったきっかけでもある有川浩さんの作品にしました。
私は本当にこの方の恋愛とか人間関係の表現とか関係性がドタイプなんですよね。毎回、本当にご馳走様ですという感じです。
有川浩さんの作品の中に、読んだことのない本が一冊だけあったのでそれを読みました。
1日で一気に読み切ってしまいましたね。
【キャロリング】
クリスマス・イブにキリストの生誕を賛美歌を歌って告げ知らせること。
物語についてお話ししますね。
主人公の大和は会社の同僚である柊子と付き合っていましたが、あるキッカケで別れてしまいました。しかし、2人が勤めている会社が廃業。そして、航平という少年との出会いをきっかけに変わっていく方向に向かっていく。かもしれない、という感じのお話です。
この大和の幼少期が胸がえぐれるほど切ないんです。ガン泣きしました。さらに、別れた理由も優しすぎて「マジで何なん⁈」って感じです。彼は本当にいい人ですね。友人に欲しい、もしくは恋人にしたいぐらい、いい奴です。
大和にはぜひ幸せな未来が待っていて欲しい。
でも、この小説では大和の幸せな未来については書いてないんです!
本編はほとんど航平の家族についての話で進んでいきます。そして、最後に5ページほどで大和と柊子の今後について触れています。
薄すぎるーーー😭😭😭😭
2人が復縁したかな〜という感じで終わっていました。いや、想像が掻き立てられるのは本当にいいことだけど、私はこの先が見たかったと思ってしまいました。私の願望は大和と柊子には是非結婚して子どもを大切に育出てることですね。
これとは別の魅力だと思ったのは最初にクライマックスのシーンから始まることです。ドラマのような始まり方なのです。
いや、めっちゃネタバレするやん。って思ういますよね。普通。
でも、物語を読んで同じクライマックスのシーンへ来た時には全くの別物になってるんですよね。同じ文章なのに刺さり方が全く違うんです。この本を読んで人物について知れば知るほど感じ方は変化していくと思います。
映像ではなく文章で、このマジックのような感覚がとても心地よかったです。
そして、この本の題名にもなったキャロリング。この物語はクリスマスイブまでに全ての事柄が解決します。クリスマスの日は完全に後日談のような感じで書かれています。
いま、11月でもうすぐ12月やん。
あっという間にクリスマスくるで。って思いましたね。私は一緒に過ごす友達も恋人もいないので大人しく大学に授業を受けに行きたいと思います。
くっそー!恋愛したい!